ブサイクだと婚活は無駄?容姿に自信がない人のためのデータと具体策
自分のことを「ブサイク」「ブス」と検索窓に打ち込むのは、しんどい作業です。それでも調べているのは、容姿のせいで婚活が無駄なのかをはっきりさせたいからでしょう。慰めず、突き放さず、容姿が実際どう働くのかをデータで確かめ、変えられるところまで落とします。
「容姿は関係ない」は本当ではない
きれいごとから始めても仕方ないので、データを正直に見ます。
国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査(2021年)で、18〜34歳の未婚者に結婚相手の条件を尋ねた結果があります。相手の「容姿」を「重視する・考慮する」と答えた女性は81.3%。1992年の67.6%から、むしろ上がっています。容姿は見られていない、という前提はここで崩れます。見られています。
ただ、同じ調査でいちばん大事にされている条件は、男女ともに一貫して「人柄」です。重視・考慮を合わせるとほぼ全員(約98%)が挙げます。さらに近年のびているのは、「家事・育児の能力や姿勢」(女性が男性に求める割合は2021年で70.2%、1997年の43.6%から上昇)や「経済力」(男性が女性に求める割合48.2%)といった、一緒に暮らしていく力のほうです。
容姿は見られるけれど、決め手の座にはいません。減点も加点もされる要素の一つで、最後にものを言うのは人柄と「この人と暮らせるか」。ここを「顔で全部決まる」と思い込むと、勝てる勝負まで降りてしまいます。
当事者の声を並べてみる
実際の相談を読むと、つらさの出方はいくつかに分かれます(プライバシーのため趣旨を要約しています)。
知恵袋には、37歳独身で、自分では器量がいいほうではないと感じながらも婚活を続けているという声が寄せられています(Yahoo!知恵袋)。
マッチングアプリを使っていても、顔に自信が持てず会う直前で怖くなってしまい、結局会えないという相談も見られます(Yahoo!知恵袋)。
38歳の男性が、婚活でも容姿の影響をかなり強く感じ、なかなか結婚に至らないと訴える相談も寄せられています(Yahoo!知恵袋)。
並べると、容姿そのものより先に「恥ずかしさ」で動けなくなっている人が多いとわかります。会う前に降りてしまう、写真を出せない、断られる前に自分から終わらせる。容姿が原因で断られた回数より、容姿を理由に自分が止まった回数のほうが、むしろ多いのです。
「造作」と「第一印象」を切り分ける
変えにくいのは、骨格や目鼻立ちといった生まれつきの造作です。ここは受け入れる対象で、悩んでも動きません。
一方、第一印象を作っている要素の多くは、造作そのものではありません。写真の撮り方、清潔感、髪型、眉、肌、服、表情。婚活で最初に見られるのはほぼ写真で、その印象は造作だけでなくこれらで大きく動きます。「ブスだから無理」と「第一印象でつまずいている」は別の問題で、後者には打つ手があります。
動かせる第一印象を、具体的に直す
写真
婚活で最初に通るゲートは写真です。ここで止まると、いちばん大事な「人柄」を見てもらう土俵にすら上がれません。
- 屋外の自然光で、上半身、顔がはっきり写るもの。硬い証明写真は使わない
- 真顔でなく、口角を軽く上げた自然な表情。複数枚用意する
- 自撮り・暗い室内・サングラス・集合写真の切り抜きはメインに使わない
- 自分で撮るのが難しければ、友人に屋外で撮ってもらうか、婚活写真の撮影プラン(数千円〜)を使う
清潔感(今日から動かせる)
造作と違い、清潔感は当日から上げられます。効くものから挙げます。
- 眉を整える(眉尻と眉間の余分な毛を取るだけで印象が変わる。セルフ、またはメンズ眉サロン1回数千円)
- 髪は2〜3週間ごとに美容院で整える。寝癖・伸びっぱなしを放置しない
- 洗顔と保湿で肌を整え、ひげは剃り跡まで処理する
- 服は体に合うサイズを選ぶ(大きすぎ・ヨレ・色あせを避ける)
表情
写真でも対面でも、真顔は不機嫌に見えます。鏡の前で口角を上げる練習を1日数回。会話中は相手の話にうなずきながら、目を合わせて少し笑う。これだけで「話しかけやすい人」の印象に変わります。
自分の見た目が、許せないほどつらいとき
鏡を見るのが苦痛で仕方ない、自分の容姿のことが頭から離れず日常生活に支障が出ている。そういう状態は、婚活や美容で解決する話ではないことがあります。醜形恐怖症(身体醜形障害)のように、専門の助けが要る場合があるからです。
そのときに必要なのは写真のテクニックではありません。各都道府県の精神保健福祉センターや、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)に先につながってください。「自分には価値がない」という感覚が苦しいなら、婚活で自信がない人へと自己肯定感の現在地チェックもあわせてどうぞ。
最初の一手
容姿は確かに見られています。それでも決め手は人柄と「一緒に暮らせるか」で、容姿は要素の一つにすぎません。生まれつきの造作は受け入れて、第一印象を作る写真・清潔感・表情から動かします。最初の一手は二つ。眉を整えて髪を切りに行くこと(今日できる清潔感)と、屋外・自然光でメイン写真を撮り直すこと。造作は変わらなくても、第一印象は確実に変わります。